2019年1月13日
埼玉県深谷市は滝澤酒造を訪ねました。
創業は1863(文久3)年。
代表銘柄は「菊泉(きくいずみ)」。
この煙突は昭和5年に造られ、戦争を生き残ったそうです。
よく見ると戦中に撃たれた弾痕もあります。

6代目の滝澤英之氏は東京都の石川酒造で3年修業し、今は10人程の蔵人達と日本酒を醸しています。
今回は、僥倖にもこの蔵で造りを体験、という貴重な経験ができましたので、いつもより多めに紹介したいと思います。

酒米は、山田錦、美山錦、さけ武蔵、彩のかがやきなどを使用しています。
この30kgの米袋は結構重い。
これを洗米機に入れていきます。

仕込み水は、硬度のやや硬い井戸水。
洗米の翌日に蒸しを行います。
巨大な甑(こしき)で酒米を何段にも積み重ねてます。

麹室は人肌くらいの温度なのでかなり暖かい。
室内はなるべく乾燥させているそうです。
蒸した米のうち2割ほどを麹室に引き込み、平らに延ばし、麹を撒きます。

麹米は温度が上がり過ぎないよう仲仕事などを経て調整し、翌日に仕舞仕事で温度を下げ、出麹します。
枯山水みたいにしているのは、表面積を多くするためだそうです。

麹米以外の8割の米は掛米となります。
酒母に水と米を加え、撹拌します。

初添えはタンクに酒母、麹、水をどんどん入れます。
タンクに米が徐々に入る毎に重くなっていきます。
タンクは一酸化炭素が充満して行くので落ちると命を落としますが、この時点ではまだ発酵していないので頭を入れても大丈夫です。

年500石という蔵ですが、新しい機械が充実していて頑張っています。
2日間という短い期間でしたが、色々な体験をさせて頂きました。
ご多忙の中、優しく教えて頂きありがとうございます。
これからは滝澤酒造を応援させて頂きます。
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